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労働問題

9. 配転・出向・転籍

  • 労働者は、使用者の出向命令(勤務先会社の労働者としての地位を維持しながら、別会社において別会社の指揮の下、その労務に従事させる旨の人事異動命令)を拒否することはできますか
【 回答 】
  • 使用者に出向命令権が認められない場合
    使用者の労働者に対する出向命令権が認められるためには、就業規則や労働契約によって、「明示的に」使用者に出向命令権が認められていることが必要と解されています。
    したがって、就業規則や労働契約上、使用者の労働者に対する出向命令権が明示されていない場合、労働者は出向命令を拒否することができます。
  • 使用者に出向命令権が認められる場合
    使用者に出向命令権が認められる場合であっても、具体的な出向命令が、出向命令権の濫用に該当する場合、労働者はその出向命令を拒否することができます。
    具体的な出向命令が、出向命令権の濫用に該当するか否かは、以下の要件を総合的に考慮して判断されるものと解されています。
    (1) 業務上の必要性の程度
    (2) 労働者に生ずる不利益の程度
    (3) 出向先企業と出向元企業の関連性の程度
    (4) 同種の出向が、同じ職場の労働者に通常の人事異動として受け入れられているものであるか否か
    (5) 出向先での勤務条件・出向期間・出向中の地位・復帰の方法等が出向労働者の利益に配慮した形で、出向規定等によって定められているか否か